ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

#人間ドック #健やかなる暮らし

今日は年休を取って人間ドック。

と言っても、今日は大腸内視鏡検査のみ。

下剤を飲んで排便する手間があるので、他の検査と同日にできないという理由で別日程になっていたのだ。

 

大腸内視鏡検査は2回目。

5年前に便に潜血があって再検査したとき以来、久々に肛門からカメラを挿れる。

初めての時の胃カメラより楽じゃん!という印象から変化はなく、特に憂うつさはなかった。

 

しかし今回は食事制限が辛い。

19時以降に何も食べられないのだが、固形物として残りやすい食材を避けないとならず、大したものが食べられない。

コンビニでパンとヨーグルトを多めに買って食べたけど、まぁ足りないこと足りないこと。

ジュースを飲んでカロリーの足しにできるのが、せめてもの救いだが空腹感を解消するものではなかった。

 

翌朝に起きたら下剤を飲む。

水溶液タイプの下剤で、2リットルを3〜4時間かけて少しずつ飲むのだが、これもまたかなりキツかった。

この下剤はスポーツドリンクのような味なのだが、当然のことながら美味しいものでもなく、胃が困惑してる様子に脳みそまで困惑してくる。

胃に重く溜まる感じもまた気持ち悪い。

5年前は楽勝だったのに、歳のせいだろうか。

 

洗濯やベランダの掃除をしながら、下剤を飲んでは排便行為を繰り返す。

トイレットペーパーで肛門を拭きすぎて、ヒリヒリしてくるのもツラくなってきた。

早く終われ〜と思いながら飲み干して、最後の排便をしてジャスミン茶みたいな便になったのを確認し、シャワーをして病院へ出かける。

 

電車に乗った頃には腹部の違和感で気分が悪いし、肛門から残りの下剤が漏れ出たりしないか不安で仕方がなかった。

車窓から満開の桜を見かけても、何も思うところはなく、事故なく最寄駅に着くことだけを祈っていた。

いくら福利厚生で受けられるのだとしても、来年もこのシンドい目には遭いたくない。

来年は違う病院にしようと固く心に誓った。

 

病院に着くと受付に案内される。

待合席で待ってる間、玄関から見覚えのある男性が入ってくる。

受付の女性の動きが一気にシャキッとするから、きっと偉い人なんだろうが、何故に俺が知っているのか。

受付の人にかける声を聞いたら、ピンときた。

いまはフリーで活躍する元NHKの大御所アナだ。

前もこの病院の受付で見かける患者の方々は、どことなく品が良く、暮らしぶりに余裕がありそうな感じだったが、ステイタス高めの方々の病院なのかもしれない。

あの池上さんも来ているようだ。

受付の方と大御所アナのやり取りを聞いてたら、社会的な地位の格差というものを、久々に見せつけられたような気がした。

 

自分も検査のガイダンスに呼ばれたので、診察室に入って問診を受ける。

ガウンと紙パンツを渡されて着替えをし、ねんのために最後の排便をする。

紙パンツには穴が空いていて、ここから肛門にカメラの管を挿れられるのか、と思うと少し哀しくなった。

診察室に戻ると胃腸の動きを止める薬を注射してもらう。

久々の筋肉注射で、かなり痛みを感じた。

昔はそうでもなかったような気がするのだが、やはり歳を取ったせいなのかもしれない。

神経が過敏になってきているのか、許容量が小さくなってきている気がする。

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(紙パンツの様子)

 

薬が効いた頃合いに、処置室に呼ばれた。

ガウンを脱いで、ベッドに左を向いて寝るように言われる。

担当のお医者さんは女性で、前に胃カメラもやってもらった人だった。

横になって待っていると、紙パンツの穴から手が入ってきて、肛門に麻酔のジェルを塗られる。

午前中に拭きすぎてヒリヒリしていたので、触られるとかなり痛い。

眉間にシワが寄ったのを見たのか、肛門に力が入ったのに気づいたのか、お医者さんが諭すように声をかけてくる。

👩‍⚕️「指だけでも痛いかもしれないですが、麻酔が効いてきたら、この指より太いカメラも平気になりますから」

俺は

👤(指より太いものが入っても平気とか言うのはわざとだろ!)

と心の中でツッコみを入れる。

おかげで力は抜けた気がする。

その瞬間を見計らったように肛門にカメラの管がググッと挿れられて、一気に頭皮に鳥肌が立った。

なんと!!と思ってるうちに、管から空気が注入され、腸内の水分を吸い上げる音が処置室に響き渡る。

 

いよいよ始まってしまったか…、と全てを諦め、腹部の張りとカメラの位置を感じ取りながら、無心になるように努める。

メガネを外したのでモニターもよく見えないのが残念だ。

何もなければ良いのだが、と、寝バックの体勢で瞑想するかのように祈る。

 

大腸内視鏡検査は、推測するに大腸と小腸の境目までカメラの管を挿れてから、ゆっくりと引き抜きながらカメラで腸壁の様子を観察する流れだと思われる。

奥の方まで辿り着いたのか、カメラを差し込むお医者さんの手が止まると、仰向けになるように言われる。

てっきり寝バックの体勢で終わると思いきや、正常位の体勢になれと言われ、内心とても焦る。

しかも指よりも太いカメラの管を挿れたまま。

こんなだったっけ!?と困惑しつつも、ゆっくりと体位を整える。

勃起しても紙パンツの膨らみでわからんだろうか、と心配したが、麻酔が効いてるのかあまり感じなかったのが救い。

正常位の体勢で、再び瞑想する。

 

カメラの管も肛門の近くまで来ると、また横を向いて寝バックの体勢に戻される。

前立腺周りを観察するらしい。

自分の前立腺とか是非とも見てみたいと思うが、肛門に集中しないと液体が漏れ出そうで気が気でない。

こんな不安に駆られながら、みんなアナルセックスなどよくやれたもんぞ…、と感心するばかりだった。

 

時計を見てなかったので、どのくらい検査にかかったのかはわからないが、30分ぐらいだろうか。

肛門からカメラの管が抜けると一気に脱力感が出た。

早速、お医者さんに検査結果の説明をされる。

何も異常はないし健康そのものだと言われてホッとする。

モニターの画像を何枚か見せてもらうが、かなり綺麗な桃色ピンクだった。

前立腺の画像はどれか聞きたくなったが、次も待っているようなので早々と切り上げられる。

 

紙パンツをトイレで捨てて、更衣室で着替えると、軽食が用意されていた。

昨晩から空腹で仕方なかったので嬉しい限り。

気づけば朝の気持ち悪さも消えていて、あれは下剤のせいではなく空腹のせいだったのかもしれない、と思い直す。

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(検査後の軽食。実家で出されるような雰囲気が笑える。)

 

検査後、病院から帰る途中にある、神社でお参りをした。

境内にある桜も満開だが、所々に新緑の葉が芽吹いてきている。

満開の桜を見ていたら、脳裏に診察室で見た腸内の画像が浮かんできた。

どっちも綺麗な優しい色で大変よろしい!と、今後も腸の健康維持に励もうと思って帰った。

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#人間ドック #健やかなる暮らし