ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

#きょうの水泳教室 本番の日②

当日の泳ぎの様子はエリオがコーチに頼んで、スマホで動画を撮影してもらった。

音声は外したので臨場感には欠けるが、自分の泳ぎを見ていただけると幸い。

まずは 50m自由形から。画面一番右の8コースが自分。


50m自由形_20200113

結果は38秒83で7位。

飛び込みスタートは腹を打つこともなく、深く潜りすぎることもなく上手くいった。

ターンの時のタッチで手が滑ったので、少し手間取ったが泳ぎのフォームも大きく乱れることなく泳げたように思う。

リミッターは外せたかというと、落ち着くことに集中していたので少々疑問だったが、プールの水質に感動しながら泳いでいたような気がする(記憶が曖昧)。

水は軽くて透明で、天井からの照明のおかげで、水中で見える視界はとてもキラキラとしていた。

泳ぎ終えて掲示板の方を見ると、自分の名前と共にタイムと順位の記録が、電光掲示板にデカデカと表示されている。

エントリータイムは50秒だったし、普段のプールではどんなに頑張っても45秒はかかっていたのに、大幅に記録を更新することができた。

順位は自慢できるものではないが、タイムは自分で自分に自慢できる結果を残せたことに、我ながら驚いてしまった。

プールから上がるとエリオの組がスタンバイしているところだった。

次の平泳ぎの招集もされているので、待機所の近くでエリオの泳ぎを見る。

エリオはスタート台に着くと、初めてなのにクラウチングスタートの姿勢を取っていた。

緊張していた割に大胆なチャレンジをするものだと思う。

エリオは目標通りの結果を残して、35秒台で6位だった。

プールから上がってきたエリオの姿は、泳ぐ前よりひと回り細くなったようで、浮いてなかった腹筋の割れ目がくっきりと見える。

たった 50mでどれだけの体力を消耗したのだろうか。

もしや火事場の馬鹿力みたいなものが働いて、自分のリミッターを外した結果なのかもしれない。

ふと自分の方はどうだろう、と見直してみると、ゴーグルのゴムが緩くなっている。

50mを1回泳いだだけで、頭が小さくなったのだろうか。

緊張が解れたのか笑いが止まらないエリオと互いに労いながら、次の平泳ぎのレース前の待機所に向かう。

平泳ぎは同じ組で、エリオは1コース、自分は7コースで泳ぐことになっていた。

自分たちのエントリータイムは50秒だったが、他の5名はみな30秒〜35秒でエントリーしている。

差がつくのは明らかであることと、自由形を終えたばかりの高揚感もあって、待っている間もあまり緊張することはなかった。

自由形の時と同じように、自分の名前が会場にアナウンスされる。

コース前で待機して、逸る気持ちを落ち着かせる。

観客席からは、またコーチたちがエリオと自分の名前を呼んで応援してくれている。

腕を上げて声援に応え、スタート台に上がる。

先っきは不安に思えた景色も、もう見慣れたものに見える。

エリオは反対端の1コースなので姿を見ることはできないが、またクラウチングスタートに挑戦するのだろうか。

自分もやってみようかなぁ、と迷いが生まれたが、身体が固くて姿勢を取るのが難しく、スタート台から落ちかねないのでやめておいた。

スタート台は前傾姿勢を取りやすいように、傾斜が付いているので、気を抜くとバランスを崩して落ちてしまいそうになる。

次はクラウチングでスタートしたいなぁ!と思いつつ、スタートの合図に集中して待つ。

電子ピストルの音が聴こえると、空気を切る音と共に水の中に潜る音が聴こえた。

今回の飛び込みスタートも上手くいった。

潜水から顔を出して前方を見ると、中央のコースを泳ぐ人が随分前を泳いでいるが、隣のコースの人の姿が見えなかった。

意外と速く泳げているのかも!?と少し心が浮ついてしまう。

ターンした後は5コースの人に並ばれて、競りながら泳ぐ。

自然と勝ちたい!という欲が湧いたものの、リズム良く泳げていたフォームを変えてギアを上げるのは難しく感じられた。

経験の差が足りないのだろうか。

互いに力を振り絞って泳ぐものの、差は開くことなく、ほぼ同時にタッチしてゴールした。


50m平泳ぎ_20200113

50m平泳ぎの結果は、なんと43秒80で4位だった。

最後まで競り合った隣の5コースの人には、結局0.08秒差で負けてしまった。

たった0.08秒差だったのはかなり悔しいが、そもそも過去一度も50秒を切ったことがなかったのに、43秒台で泳げたことに驚いた。

まさかここまで自分が泳げるとは思ってもみなかった。

飛び込みスタートであることと、辰巳のプールの水質の良さのおかげもあろうが、予想以上の結果に感動してしばし放心状態になった。

プールから上がると、エリオと落ち合ってタイムはどうだったかと報告する。

エリオは51秒台で7位だった。

それはそれで良いタイムなのだが、自分のタイムを聞くと「やりましたね!」と祝ってくれはしたけれど、若干悔しそうな感情が顔に滲み出ていた。

自分はたぶん自慢げな顔をしていたように思う。

レース後、更衣室で着替えてから観客席に戻ると、コーチたちが労いの言葉をかけてくれた。

コーチたちも想定よりも速い記録に驚いていたようだ。

こんなに速く泳げるならもっと練習しましょうね!と早速発破をかけてくる。

これまでも結構苦しい練習だったのだが!と抵抗するも、機嫌がいいのでヘラヘラと返答してしまった。

エリオのスマホで撮ってもらった動画も受け取って、早速見せてもらう。

若いスタッフさんが撮っただけあって、慣れた感じでセンスのいい動画だった。

席に戻ってエリオと二人で3レース分を見返しながら、あーでもないこーでもないと反省会が始まった。

自分の気になった点は次の通り。

・スタートの反応が遅い(飛び込むのにビビっていた)

・タッチターンに時間がかかりすぎ(他の人のクイックターンは本当にクイックだった)

自由形のキックで足が外に向きがち(縦に蹴れていないから水を真後ろに押せず推進力にならない)

・身体の軸は真っ直ぐ泳げていた

・平泳ぎはリズム良く泳げていた

・スタート後の蹴伸びでもっと進みたい

・キック後の伸びももっと伸ばしたい

・水中姿勢に課題があるのかも

自分の泳ぎを客観的に見られることはそうそう無いので、何度も繰り返して見てしまったいた。

気づけば大会も終盤のレースになっていて、階下のプールでは25×4自由形リレーが行われていた。

動画の自分の泳ぎと、猛者たちの上手くて速い泳ぎを交互に見て比べる。

まだまだ改善の余地はありそうだ。

終わりかけの頃、スタッフさんが記録証を持ってきてくれた。

なんと 50m平泳ぎは年代別の順位で3位だったようだ。

レースでは4位ではあったのだが、出場者が少なかったおかげだろうか。

いずれにしても嬉しいことだ。

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プールからの帰り道もずっとレースの記録と泳ぎの課題について、ずっとエリオと話しながら歩いた。

2人ともちょっとしたハイになっていたのだと思う。

帰りに祝勝会で自分のよく行くカレー屋に寄ったのだけれど、そこでもずっと動画を見ながら反省会が続いた。

何度見てもまったく飽きないし、ずっと楽しかった。

(ハリームとマンディ)

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(クルフィとバルフィ)
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#きょうの水泳教室 本番の日②