ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

#きょうの水泳教室

2020年1月2週目

水泳大会を終えて直後の水泳教室の時間。

珍しく遅刻せずに来たエリオは、コーチと大会の泳ぎを振り返るうちに、当日の興奮が思い出されてきたのか、だんだんと鼻息を荒くしてあれやこれやと話をしている。

もっとやれたはず!という思いが、エリオは日に日に強くしているようだった。

兄上が少し遅れて来ると、エリオも自分も競うように自分の大会の結果を報告した。

その勢いに気迫された兄上は、そうかそうか良かったなぁ、と子どもをあやすかのように労ってくれた。

エリオも自分も尻尾があったら、ブンブンと振って見えていたのではないかと思う。

まだ学生のエリオはまだしも、30代のおじさんの自分はいささかはしゃぎすぎであっただろうか。

この日の練習は、これまでずっとスピード練習をしていたので、スタミナアップ系の練習をすることになった。

 25m→ 50m→100mを数本ずつ泳ぐ。

100mを泳ぐと途端に疲れてしまうのは、やはりスタミナが足りてないのだろう。

帰りにエリオといつもの中華屋に寄って、大会の泳ぎについて、またあれやこれやと話して帰る。

後悔があるうちは話が尽きることはないかのように思う。

(豚キムチラーメン)
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2020年1月3週目

この日の水泳教室も3人集まった。

兄上の仕事は少しずつ落ち着いてきているらしいが、なかなかお疲れの様子である。

エリオはテストとレポートの提出が佳境にあるらしく、ここ2ヶ月くらいは、会えばいつも締め切りがあって寝不足なんだと話してくる。

寝不足はいつものことでしょうが、とケラケラと笑いながら返すと、エリオは子どもっぽく不貞腐れている。

きょうの練習もスタミナアップ系の練習をした。

 25m→ 50m→100mのインターバル練習。

クロールと平泳ぎを織り交ぜながら1キロぐらいを泳ぐと、さすがにヘトヘトになった。

どうもプルをする腕力が足りないようで、身体の部位で真っ先に二の腕が疲れて力が入らなくなる。

水を後ろにかき出す動作ができなくなって、推進力もなくなるし、身体も沈んで苦しくなってくる。

腕立て伏せかウェイトトレーニングでもしようかどうか。

この日、エリオは「明日提出のレポートがあるので!」と言って先に帰ってしまったので、ひとりで松屋に行った。

久々にひとりできょうの練習の振り返りをするものの、ビビン丼の不思議な味わいに意識が飛んでしまって、あまり身が入らなかった。

(松屋のピビン丼は韓国の味がしない)

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2020年1月4週目

この日の教室は、兄上が遅れてやって来た。

エリオはレポートが佳境のようでプールには来なかった。

自分は相変わらず皆勤賞で出席している。

コーチからは、小中学生向けの教室で表彰している、皆勤賞のリストに自分の名前も載ってましたよ、と教えてもらった。

大人のクラスでは、なんと自分だけらしい。

子どもにとっては誇らしく思えることなのだろうが、大人にとっては、まるで仕事が暇なのかと見られてしまいそうで少し体裁が悪い。

会社では総労働時間を削減する向きが本格化してきていて、時間外をしてまで仕事の質を上げることを控えるようにはなった。

おかげで仕事量は減ったのだが、呑気な仕事ができているわけではない。

実際、多くの同僚が仕事の質を抑え始めると、後から仕事の欠陥が明らかになっては、仕事の押し付け合いをしがちになっている。

なので、職場の空気はお世辞にも良いとは言えないし、ストレスはたまる一方だ。

毎週職場を逃げ出すようにプールに来ているのが実態で、この機会が無かったらと思うと少しゾッとしてくるほど。

めいいっぱいに泳いで疲れると、頭で余計なことは考えられなくなるのが、自分にとってはとてもプラスに働いている。

ヘトヘトになってから気にもならないことは、大した悩みではないのだと自然と割り切ることができるのだ。

自然と、と言っても、かなり無理矢理ではあるんだけれども。

要は身体の生理現象から、悩みごとの大小を仕分けているわけ。

だから水泳教室も仕事のうちなのだとも言える。

そんなふうに言い訳をしながら、暇なのは自分だけなのではないか、という不安を打ち消してみる。

この日の練習も、25m→ 50m→100mのインターバル練習になった。

クロールと平泳ぎを半分ずつ泳いで、最後の100mはメドレーを泳いだ。

教室の後半でバタフライを泳ぐと、必ず肩が水面から上がらなくなり、無様な泳ぎになってしまう。

やっぱり腕力が足りないし、肩甲骨周りの可動域が狭すぎる。

兄上にも指摘されてしまうと、つい言い訳を探してしまったのだが、息を切らしている中ではロクな言い訳も思いつきはしなかった。

毎日のストレッチや体操をサボってるのだから、当たり前の結果なのではあるが。

天性の身体能力があったらなぁ〜、とつい幼稚なことを想い嘆いては、帰りに松屋の新しくなったカレーを食べる。

高い価格に驚いたけれども、具がよく溶けるまで煮込まれたルーが美味しくて値段相応だと思った。

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#きょうの水泳教室