ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

#きょうの水泳教室

久々に水泳教室についての記録。およそ二ヵ月ぶりになるだろうか。

ずっと水泳教室に行っていなかったわけではなく、むしろ皆勤賞で毎週欠かさずに出席していた。

単純な話、ブログに記録するのをサボっていただけで、ずっとブログに書いておきたいなぁ、とは考えていたのだ。

ただ、資格試験の勉強もあって時間もなかったし、それとなにより、練習の内容がハードになって心身共に余裕がなくなった。

かなり疲れる練習で、やったことを憶えてる暇もなかった。

どうして練習がハードになったかというと、ひとつは水泳教室の参加者が、自分一人だけの日が増えたことにある。

この2ヶ月ぐらい、スジ筋兄上は仕事が忙しかったようで、いつもの教室を休みがちになり、エリオの方も体調不良や大学の課題で休みがちだった。

水泳教室の参加者が少ないせいで、一人当たりの練習量が必然的に増えてしまったのだ。

コーチとマンツーマンの練習になるので、それはそれでかなりお得なことではある。

けれども、体力的にはなかなかタフさが要する、ということは、以前にも書いたことがあると思う。

それとこれが最大の要因なのだが、ジム主催の水泳大会にエントリーしたのである。

このエントリーをきっかけに、コーチがせっかく試合に出るのだからと張り切り、大会に向けてスピード練習をする比重を増やしてくれた。

そのおかげで、以前にも増してハードな練習になったのだった。

このジム主催の水泳大会は、ほぼ定期的に毎年開催されていて、関東近県の系列ジムの利用者が参加する大会だ。

場所は国際大会も開かれる辰巳国際水泳場で、本番さながらに飛び込み台からスタートし、SEIKOの黄色い計測版でタイムを計る。

掲示板にもデカデカと自分の名前とタイムが表示さ れて、公式の試合と同じような雰囲気がある。

ただ、大会のコンセプトは「泳力の腕試し」なので、ジムとしては初心者の人にも参加してほしいようだ。

しかし、結果的に泳力に自身のある人ばかりが参加するようになってしまい、参加者が年々減ってきてしまっているという。

実は一昨年に、自分も参加したことはある。

あまりの力の差に臆してしまって、もう少し泳力がつくまでは決して出場しまい、と固く心に誓ったほど、他の選手との力の差を思い知らされた記憶が強い。

だから、参加者が減っている事情も然もありなんという感じである。

じゃあ、今回エントリーしたということは、それなりの泳力がついたという話になるのだが、十分ではないけどまぁまぁかなぁ、という程度。

以前よりは、だいぶ泳力はついたとは思うのだが、他の出場者のレベルには達してはいない、という自覚だけはあった。

そんなレベルで何故にエントリーしたのかというと、エリオから「出ましょう!」と誘われたからで、要は断りきれなかったのだ。

エリオ的には、兄上と自分と3人で出場したかったようなのだが、兄上が頑なに拒否したがために、成り行き上、断りづらくなって自分が出ることになったわけである。

エリオはこの大会に出たことはなく、自分の泳力が伸びていることもあって、若さゆえの自信に満ち溢れていて怖いもの知らずといった様子。

大会に出たら圧倒的な力の差を思い知らされて、心が折れるかもしれないぞ、という兄上と自分の忠告など、まったく聞く耳を持たなかった。

ただ、コーチの話では、この大会もコンセプトと実態が違ってきたので、そろそろ開催されなくなるかも、とも言う。

そう聞くと元来のケチクサ根性が働いて、せっかくだから出ておこうかな、という気持ちになってくる。

本番で他の猛者たちに打ちのめされるのは、目に見えてはいるが、思い出づくりにはいい機会だ。

エントリーしたのは、自由形50mと平泳ぎ50mのレース。

コーチからは、しきりに個人メドレー100mを勧められたが、前回の種目と同じにして泳力がどれだけ伸びたのかを測ることにした。

そうするとエリオも「じゃあ僕も同じにします!」と言って、同じ種目でエントリーすることにしたようだった。

きっと年代別で泳ぐことになるから、大学生のエリアとは同じ組で泳ぐことはないと思うのだが、エリオ的には勝負を挑んできたつもりなのだろう。

若さゆえの負けん気の強さが、ここでもうかがい知れた。

そんなこんなで、エントリーの締切週に申し込みをしたのが10月ごろ。

元々、部活のようだと言われていた我がクラスではあったが、こうした経緯で試合向けの練習にアップデートされた。

内容的にはインターバル練習が中心で、全速力で泳ぐことを短い間隔で繰返し、身体的な限界に挑戦するというもの。

25mを1分サークルから40秒サークルで、50mを90秒サークルから70秒サークルで、6本~10本で繰返し泳ぐ。

自分の場合は25mを泳ぐのに平均で25秒ぐらいかかるので、休憩が15秒しかとれないし、後になるにつれて疲労もたまって遅くなるので、休憩時間もどんどん短くなる。

兄上やエリオがいれば、順々に泳ぐことになって休憩時間も増えるのだが、ひとりの時には短くなりがちで、より過酷さが増くことに。

それに、練習のハードさに慣れてくると、徐々に負荷やインターバルも短かくされるので、あまりの苦しさに意識が飛ぶかも!!と思いながら、泳ぐ練習がずっと続いた。

しかし、タフな練習をしていても、無意識的に自分でセーブして泳いではいるので、より大きな負荷をかけて、そのセーブしているリミッターを外す練習もした。

要は「火事場の馬鹿力」を人工的に発揮させるような練習。

この練習をしたときなんか、エリオは貧血を起こしてしばらく動けなくなったりしたこともあった。

そんなハードな練習をしたあとは、なかなか息切れが治まらなかったし、心拍数も上がったまま落ち着きにくい。

外はだいぶ寒くなってきているのにも関わらず 、汗だくになりながら電車で毎週帰宅していた。

そんな練習はとても辛いものだったが、苦に思うことはなかった。

幸いなことに、実際に泳力は上がっていることを実感することができていたおかげだと思う。

それに練習に集中すると、仕事やプライベートのストレスをスッパリと忘れることができたので、いいリフレッシュになっていた。

仕事以外でも自分の能力を伸ばす余地があることを実感できたのは、ある種のヒーリング効果があったのだろうか。

途中フォームを直したり、スピードのリミットを外すトレーニングをした後は、思っている以上に好タイムを出せたりすると、モチベーションもより高まったりもした。

自分には伸びしろがあることに驚かされたし、なにより楽しくて仕方がなかったように思う。

おそらくは、ランナーズハイみたいなものだったのかもしれない。

兄上は「これは選手コースと同じだな」と言いながら、自分は大会に出ないにも関わらず、同じ練習に付き合ってくれた。

一部の参加者にレベルを合わせることは、クレームを言われてもおかしくないのに。

ただ、たくさん練習はしたのだが、十分に練習ができたかというと課題は残っていて。
スピードを出すとクイックターンのタイミングが取れないし、飛び込みスタートの練習も間に合わせることができなかった。

悔しいところではあるが、できる限りの練習はできたと思うし、個人的には早く泳ぎたい気持ちでいっぱいだった。

はたして、本番の大会で記録を出せるのかどうか。

そればっかり次第に気になっていった。

エントリー時には、50m自由形を50秒、50m平泳ぎを50秒で自己申告していた。

いずれもジムのプールで、全力で泳いだ時のタイムを参考にしたものだ。

本番は飛び込みスタートだし、辰巳のプールは水質も良いので、エントリータイムよりは速く泳げるとは思われる。

だけど、どれだけ速くなるかはやってみないとわからないところだった。

スタートで深く潜り込みすぎたり、ターンで壁を蹴り損ねたりすると、大きなタイムロスになる。

ちなみに依然として勝気なエリオは、50m自由形を40秒、50m平泳ぎを50秒でエントリーしていた。

今後の練習で上達することを見越して、普段よりも速いタイムで申告したようだ。

この前のめりな姿勢は、性格によるものなのか、年齢による積極性の違いなのか。

きょうは年明け一発目の練習で、大会前の最後の練習でもあった。

年末年始をはさんで二週間ぶりに泳いだこともあって、やはり身体がかなり怠く感じられた。

かなりスッキリはしたが、本番前の仕上がりとしては完璧とは言い難い。

しかし以前と比べたら、確実に上達はしている。

そんな風にエリオに倣って、前向きなことを互いに言い合いながら、吉野家で牛丼を食べて帰った。

(納豆に紅生姜を混ぜて食べると、超美味いことを発見した)

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#きょうの水泳教室