#ごちそうさMASALA #きょうのパクチー #また食べたい
映画「リメンバーミー」を観た後にランチをどうするか迷う。
リメンバーミーはメキシコが舞台だから、メキシカンもいいなぁと思いつつ、特に店を知らないので他の案を考える。
ちなみに映画は
期待していたほど感動はしなかったけれど、後からじわじわと感情が揺さぶられて、歌舞伎町の交差点で少し涙が出た。
忘れられるのが嫌ならどういう記憶を残して死ぬかだよなぁ、と思いつつ、なにを食べようか考える。
映画のシーンを思い出すと、マリーゴールドの黄色山吹色橙色のグラデーションが印象的だった。
メキシコの死者の日を題材に採っていたので、祭壇や墓地に飾られるマリーゴールドの花が、物語のアイテムとしても、画面の構成としても、たくさん出てきて大きなポイントになっていたのだ。
いろいろなシーンで描かれた黄色を想像していたら、カレーでもいいかな、と思って、またカレーにすることにした。
でもどうせならばと、少し足を伸ばして行ったことのない店にしてみたよ。
都内に限らずインド料理屋はたくさんあるけれど、実はインド料理を看板に掲げながらパキスタン料理やスリランカ料理も出す店はいくつかある。
今日の店も、そんなインド料理屋の顔をしたパキスタン料理屋さん。
前から気になって、常連の人のブログをチェックしてたのだ。
しかし、店に到着して出されたメニューにはインド料理ばかりで、パキスタンのメニューは少しだけ載っているばかり。
あれれ?、と焦ってメニューを何度もめくっていたら、店員さんが見るに見かねたのか、スペシャルメニューはあっちだと店内の黒板メニューを教えてくれた。
おお!と思って黒板メニューを眺めるも、よくわからないメニューばかりだ。
むむむむむ、と熟考した上でNEHARIにした。
この店を知ったブログに載ってたメニューと同じ気がして選んでみた。
つまりは日和った。
知らないメニューでも良かったし、なんならベジタブルミックスとか普通そうなメニューでも、とんでもないものが出てきたかもな、と後悔する。
あとデザートに、アルブハラを頼んだ。
この地域のデザートはとにかく甘いので、あまり好みではないのだが、食べたことのないものなので頼んでみた。
(窓のシール飾りがMASALA色で可愛かった)
注文してしばらくしてテーブルにやってきたのは、
・サラダ
・NEHARI
・ローティ(ナンも選べる)
・アルブハラ
サラダとローティはカレーの値段に含まれているらしい。
サラダのオレンジ色のドレッシングが美味しい。
ローティもデカくて香ばしく、サクッとフワッと感が絶妙。
NEHARIは、骨つきラム肉を柔らかくなるまで煮込んだシチューみたいなカレーで、パクチーと青唐辛子と針生姜が載っている。
テーブルに運ばれる間に、ラム肉は骨から落ちてしまうほど柔らかく煮込まれているし、スープにも旨味がたっぷりと溶け込んでいてトロッとしている。
カレーというより、ラム肉のシチューとイメージされる方が良いと思う。
だけど、パクチーと青唐辛子と生姜の薬味がフレッシュな辛さがあり、またレモンの酸味で爽やかさも加わって、スッキリとした味の料理で美味しい。
ローティはまだ手をつけてない段階で、後から2枚目が追加された。
どうやら2枚提供するのがデフォっぽい。
食べきれるかな、と思ったけど、余裕で食べられた。
アルブハラは、向こうのプラムの品種らしく、ドライフルーツにしたものを各種ナッツ類とシロップで煮込んだもの。
アプリコットジャムに近い風味で美味しい。
甘いものは苦手なのだが、酸味があれば食べられるぞ!とあっという間に完食。
なんだかオリジナリティ溢れる店なので、チャイも面白いのが出てくるかもと思って頼んだら当たりだった。
なんと紅茶の味がしない 笑。
アルブハラの甘さで舌がやられてしまったのかもしれないので、次の機会にまた確かめないとならないが、どちらかというと香辛料も控えめで、豆の香りが強く、変わった味だけれどとても美味しい。
なんの香辛料が入っているのか。かなり気になる。
他にもプラオやビリヤニ、デギチキン、カラヒなど、予約必須メニューがあるらしい。
3,4人ぐらいで、何回か来ないと味わい尽くせなさそう。
まだまだ知らない料理や食材は世界中にあるもんだ、と同時に情報化社会もまだまだだな、と思った次第だ。
帰り際、お店の店員さんにツイッターをやってる?と言われ、戸惑ってるままに、お店の料理情報を載せてるからフォローしてね、と個人アカウントを教えてもらったりした。
お店のアカウントじゃないのがウケる。
なかなか気の良い方らしく、お客様からも人気らしい。
仲良く話してる方が多くいた。
自分の行動圏からは少しズレているのが残念だが、また必ず来ようと思う。
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