#ボタニカルホモ日誌 20180715
お盆はお墓のある岩手の方に帰るので、その前に実家のある埼玉に帰ってきた。
昨年末に倒れた母の具合も、調子が良さそうであったし、先日、母の日に贈った苗も元気そうでよかった。
その贈った薔薇の苗。
この春は花をつけなかったらしい。
一年目は花を咲かせることなく、株を大きくせねばならないので問題はない。
しかし、贈り物としては地味すぎたな、と思ったりもした。
ホーリーバジルとハイビスカスの苗。
自分が種から育てたもの。
前に置いて行ったときに、多少大きくなったら地植えをしておくれ、と言ったのだが、母は俺がまた来た時にやらせようとしていたらしく、そのままになっていた。
はぁ?と思ったが、自分が勝手に贈ったものなのに、ちゃんと世話してもらいたいなんて期待するのも筋違いか、と反省する。
苗は地植えするにも大きくなり過ぎた感はあるが、夕方に本植えしてきた。
向かいの家の空き地で展開する母の畑。
奥の赤紫蘇でジュースをつくるつもりだと思われる。
小玉スイカ。
俺に食わせるつもりだったらしいが、まだ少し早そうなので採るのはやめといた。
まだまだ咲いている紫陽花。
乾燥しかけの紫陽花ってアンティークっぽくて良い。
春に咲いていた方々が消えてしまっていたが、地面の下では根や種として生きていて、来年の春には芽吹いて花を咲かすの繰り返し。
夏に咲いている花も同じ。
見えているものが生きている姿のすべてではないのよねぇ、としみじみとする。
今朝、本植えした苗を見るとホーリーバジルは問題なくピンピンしていたが、ハイビスカスの方は少し葉っぱがしんなりしていた。
植え替えるときに根を切った影響だと思うが、この酷暑の中、無事に成長してくれたらと思う。
うちの鉢植えの水遣りがあるので、午前中に実家を出て我が家へ帰る。
帰り際に母に呼び止められ、大金の入った封筒をこっそりと渡された。
何事かと思ったら、「もうすぐ誕生日だし、あんたのために貯めておいた結婚資金よ」とのこと。
正直なところ結婚資金には足りないぞ、という額なのだが、うちの経済観念的には大金は大金なので、いきなり何なのかとかなり困惑した。
自分に必要なお金はあるから要らないよ、と言って返したが、「もらえるうちにもらっておきなさいよ」と突き返された。
自分は甘えるのがとてつもなく下手くそなので、両親は、あまり親らしいことをできていない、と気にかけているらしい。
これも終活の一環なのかもしれない、とか思うと、一抹の寂しさと申し訳なさが心に募った。
自分としては子どもらしいことができていないので、そのお金で個人として好きなことをしてもらいたいと思うのだが。
なかなか思惑通りに事は進まない。
お金をもらっても、特に使い道もないし。
しかしまぁ、元々は自分の結婚資金だったということなので、"結婚"するまでは使わずに貯金しておこうと思う。
いまも自分ひとりだけの幸せなど考えてはいないのだけれど、それが形になるまでは、まだまだ時間がかかりそうなので。
その時期が来たら、何かしら芽吹いてくるものがあるのだろうし、それまでは両親にも元気でいてほしいなぁ、と思う。
#ボタニカルホモ日誌 20180715