#ボタニカルホモ日誌 20180930
台風が近づいてくるようだ。
まだ雨は小降りだし、風はそよ風よりも弱いから、まったく実感は湧いてこないが、天気予報を見れば盛りに警戒を促される。
電車などの運行情報を見ると、台風が関東に近づく今夜夜半には、計画運休をはじめるとのアナウンスもあったり。
なんだか外野から忙しなさを促されてばかりだが、空模様を見てもそんな予感がまったくしてこない。
昔、実家にいた頃は、家が水の溢れやすい土地に在ったこともあり、警報が出ればすぐに自動車やテレビや家具を二階に上げたり、やることがたくさんあった。
けれども、一人暮らしをするいまの部屋は4階にあるし、出かける用事もないから特にやることがない。
ただ、懸念事項が無いわけではない。
ベランダの鉢植えである。
今晩の風雨に耐えられるかどうか、だんだん気がかりになってきて、天気予報のアプリで予報風速をしきりに確認してみる。
今晩の予報を見るに、前回の台風と同じくらいの風速になりそうではあるので、なんとか持ち堪えてくれそうではある。
しかし、少し前までは小さかった苗も、いまは大分大きくなってしまっている。
突風が吹いて倒れれば、ポキッと折れてしまいそうな予感はする。
ハイビスカスのローゼルさんは、ようやく実をつけ始めたころで熟すのを待っているところだったのに、その前に折れてもらったら申し訳なさすぎる。
(花を咲かせた後のローゼルさん、萼片が赤くなってきて甘い香りをさせている)
(自分よりも背が大きくなっているのだが、強風には折れてしまいそう)
アセロラちゃんは今年最後の実をつけているのに、風で落ちてしまうに違いない。
(はじめて双子の実をつけているので、最後まで熟してほしいわけ)
(ホップ氏も大きくなってきたのだが、ネットから飛んで剥がれないように願う)
だんだんと心配が増してきたので、雨が降り出さないうちに、最低限のことだけすることにした。
本当は全部の鉢植えを部屋に入れたいところだが、生憎ながら、そのスペースは無い。
偲びなさを感じつつ、実をつけた鉢植えは部屋に入れ、もう夏の最盛期を終えて冬越しを待つ鉢植えなどは、日除けシートのあるエリアにまとめる。
日除けシートが、ある程度の風除けにもなるんじゃないかと踏んでみたのだが、はたして鉢植えたちは持ち堪えてくれるだろうか。
背の高い苗などには、さらに支柱に紐でくくって支えを強化してみた。
お互いの身体を支え合ってでも、どうにか今晩を乗り越えてほしい。
(まとめられた鉢植えさんたち(もうひとグループは反対側に寄せた))
ただのベランダ園芸でこんなに心配なのだから、米や果樹などこれから収穫の農家の方々の心配は幾ばくか。
被害が最小限で済むことを祈るばかりだ。
#ボタニカルホモ日誌 20180930