ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

#ボタニカルホモ日誌 20180917

9月に入ってから、すっかり涼しくなった。

まだ、夏の終わりなのか秋の始まりなのか、そのどちらでもない陽気が続いてはいるけれども。

出勤途中の道端に生えていた朝顔が、8月の間は花をつけてなかったのに、最近、涼しくなってからは毎朝花を咲かせるようになっていて、すっかり秋の訪れを予感させられてはいたが、少し実情は違うようである。

考えてみれば、昔の夏の朝の気温はいまぐらいの涼しさだったことを思い出す。

あの道端の朝顔も、やっといつもの夏に戻ったと思っているのかもしれない。

高温の間は葉から水分は蒸発するし、土の水もすぐ乾くから、花を咲かせるエネルギーを生命維持に回して、じっと耐えることにしていたのだろう。

うちのベランダの鉢植えたちも、酷暑の日々から抜け出したのに気づいたらしく、元気を取り戻してきている。

ホップ氏はまた新芽を伸ばし始め、花をつけていた。

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(下の花から上の形になる)

去年より数が少なく見えるのは、やはり夏の高温のせいなのだろうか。

花をつけるエネルギーが十分に貯められなかったのかもしれないが、とりあえずは夏越しができたようで一安心である。

ホップ氏は元々夏も涼しい地域で育つ植物なので、今年の気温の高さではさすがに難しいかもしれん、と覚悟していただけに、葉の裏に隠れるように咲いていた花を見つけた時は、かなり感動してしまった。

このベランダは西陽がよく当たることもあって、申し訳程度の日除けもしてみたものの、空気が熱い状況では効果もなかろうと思っていたので、ホップ氏の生命力に驚嘆するばかりだ。

彼らには試行錯誤などできる余地が限られているのに、どうやって乗り越えることができたのだろうか。

直射日光が苦手で暑さにも弱いと聞いていたのに、今年の酷暑に対応する何かが組み込まれているのだろうか。

不思議だ。

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もうひとつ、ハイビスカスのローゼルさんも花を咲かせていた。

赤くなった萼片をハイビスカスティーにすることができる。

ローゼル氏は日照時間が短くなると花をつける習性があるので、地球は公転の軌道を順調に進んでいるらしいことがわかる。

朝顔やホップ氏のように気温に成長を左右されるものもいれば、ローゼルさんみたいに日照時間に左右されるものもいる。

その一様でない習性に、それぞれの生存戦略を目の当たりにされる。

ローゼルさんはアフリカ原産の方なので、元より心配はしてなかったのだが、予想通り、この夏の高温にはビクともしなかった。

ただ、去年の種から芽出しをしたので、ちゃんと育つかどうか不安ではあった。

芽を出してからしばらくは、葉の形が揃わず、奇形のものも多かったのだ。

いま思えば、ローゼルさんにとって、4月5月の気温が低かったのかもしれない。

今年も種が採れたら、来年の種まきの時期は少し遅らせてみようと思う。

 

はたしてハイビスカスティーにするまでの量が採れるだろうか。

足りなかったらシロップにしてみよう。

 

あと2ヶ月もしたら、本格的に冬越しの準備をしなければ。

毎年のことながら、この間 種まきをしたばかりだというのに、あっという間のことで驚いてしまう。

でも、あっという間といえども、時間の流れが速い、と感じているわけではない。

むしろ長く感じている。

自分自身の進捗の遅さに、いつも驚いてしまうのだ。

単に頑なに変化を嫌っているだけなのかもしれないけれど。

 

 

#ボタニカルホモ日誌 20180917