ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

#ボタニカルホモ日誌 20190323

先日、植え替えた実家の薔薇の様子が気になって、お彼岸のついでに帰省している。

2月のうちは閑散としていた庭の様子も、随分と様変わりをしていて賑やかになってきた。

小さい芽だった宿根草は蕾をつけていたし、雪柳は満開になっていて、すっかり春本番の様相を見せている。

(自分が生まれる前からある雪柳)

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(チューリップは球根を毎年掘り上げないので、花を咲かせるものは少ない)
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(このプリムラも30年前から毎年咲いている宿根草)
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(これは子供の頃に自分が植えたクロッカスで25年は経っている)
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(ふきのとうも昔からあるけれど、母が植えたものなのかどうかは知らない)
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(赤いのは芍薬の新芽)
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(牡丹の芽も赤い)
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(30年選手の薔薇も赤い新芽を大きく伸ばしていた)

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気にしていた食香バラは黄緑色の新芽を吹かせていて、特に心配はいらない様子でホッとした。

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しかし同じ薔薇でも、新芽の色が赤いものと緑色のものがあるというのは面白い。

調べたところによると、赤い色は熱を逃がさない働きをするらしく、一方で緑色は放熱する働きをする色なんだそうな。

新芽のうちは赤い色になっておくことで、蕾や茎や若葉に熱を蓄えて成長するためのエネルギーにする。

そして、初夏の前には緑色に変化し、高く昇る太陽の熱を蓄えずに放熱させることで、人間の熱射病ではないけれど無用な水分の蒸発や体力のムダ遣いを防ぐ、というカラクリ。

たしかに、夏の屋外では建物の陰に入るよりも、木陰の下にいた方が涼しかったりする。

てっきり単純に日差しを避けているせいだとばかり思っていたが、どうやら緑色が太陽光の熱を反射している効果もあるようだ。

そう考えると、新芽が最初から緑色をしている植物は、とても寒さに強くて丈夫な品種と見るべきなのだろうか。

植物って体温調節はしていないようでいて、植物は植物なりのやり方でちゃんとしているもののようだ。

 

(これは母が試しに挿し木した食香バラ。苗の生産者からは根付かないと聞いていたが、ちゃんと新芽を伸ばしていた。)

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(ブルーベリーの蕾も赤い)
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(こっちのブルーベリーはそんなに赤くない。ハイブッシュ系だとは思う)
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(これは山吹の花芽でそんなに赤くはない。山吹色の花はとても美しい)

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(これはデストロイヤーという品種のジャガイモの種芋。赤い芽には心許ない感じの葉も見えるが、これから根が伸びてくるであろうポツポツとした凹凸が見える)

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そんなこんなで、実家の庭の様子を見て回っていたら、また庭が欲しくなってきてしまった。

実家の庭で十分といえば十分なのだが、毎日の変化を見て楽しめないのが実に惜しい。

再来週ぐらいには、更にいろんな花が満開になるのだけれど、おそらく自分はそれを見ることができない。

 

本当は種芋も自分が植えるつもりでいたのだが、ポツポツと雨が降り出してきたので植え付け作業は母上に託し、明日、東京へ帰ることにした。

うちのベランダの鉢植えたちにも、ずっと先延ばしにしたままの冬越し後の作業をしなければならないし。

(どうやら自分は人間にばかりでなく、植物に対しても外面が良いらしい…)

 

 

#ボタニカルホモ日誌 20190323