#ボタニカルホモ日誌 20190309
12月に買った一輪のバラは、もうとっくに花を落としてしまっていたけれど、芽をつけていたので、そのまま花瓶に挿していた。
部屋の中に置いておくと言っても、朝晩は冷え込むので冬越しできる可能性は低いだろうと思っていた。
けれど、芽は枯れて落ちることなく、遠目から見てもまだ青々としている。
久しぶりに花瓶を手にとって見てみると、茎の切り口から頑丈そうな根が伸びていた。
切り口も細胞分裂をしているようで、ちょっと異様な感じになっている。
茎から根に変形しようとしているのかもしれない。
もうすこし暖かくなったら土に挿してみようかと思う。
早ければ来年には花をつけるかもしれない。
ついでに他の鉢植えの様子も観察してみると、彼らは知らぬ間に春を迎える準備を始めていたようで、すでに準備万端な様子である。
この間までは枯れてるのかどうかもわからない枝の節には、新しい細胞が集まって薄緑色の芽が吹き出しそうになっている。
(バランの苗は土から新しい芽が出てきていた)
ベランダに出てみると、先日蕾をつけていたクロッカスの花が開いていた。
咲いてない球根は薄紫色の花を咲かせるもので、来週ぐらいには咲いてくれるような気がする。
クロッカスとヒヤシンスの寄せ植えの鉢植えは、ようやくヒヤシンスの芽が出てきていた。
土を押しのけるように蕾が這い上がってくる様子がわかる。
これまで水栽培でしか育てたことなかったので、こんな芽の出し方するとは知らなかった。
薔薇も剪定する前に芽が吹いてしまっていた。
まだまだ寒いと悠長に構えていたが、予定を早めて鉢の植え替えをしないといけない。
ブルーベリーも新芽が吹いていた。
食べずに放置していたら、花を咲かせたアスパラ菜。
蜂が寄ってきていた🐝。
虫たちも冬眠から目を覚ましているようだ。
まだまだ春は先だろうと思っていたのだが、人間以外はすでに新しい春を生き始めているらしい。
人間たちの季節感は、所詮、暦の上のことでしかないのかもしれない。
#ボタニカルホモ日誌 20190309