#ボタニカルホモ日誌 20190605
梅雨を予感させる湿度の高い朝、ベランダに出てみると鉢植えの植物たちもザワザワとしていた。
まだ芽生えた頃の面影を残す若い葉に水分を含ませ、ぷっくりと厚くしている。
目に見えた動きはないが、いまこの瞬間も生育しているのは間違いなくて、そのせいでザワザワした雰囲気が漂っているように感じるのだと思う。
鉢の中の土をのぞいてみると、乾いているものもあったので、出勤前に慌てて水やりをすませる。
しっとりした空気の中で朝飯がわりにスイカを食べた。
先日、おすそ分けでいただいたもの。
世の中には黄色いスイカを食べたことの無い人が多いらしい。
同じ時代の同じ国に生きてきたのに、そんなことがどうして起こるのだろうかと、水分を得てさらにザワザワしている植物たちを見て不思議に思った。
朝顔くんたちは本葉が出てきた。
色づき始めたラズベリーちゃん。
ミニガーベラさんたちも次々と花を咲かせてくれる。
(和田さんと佐々木莉佳子ちゃんカラー)
今年は開花時期が合わなくて受粉に失敗したブルーベリー。
おかげで去年よりも更に少ない実りで、鳥ちゃんにも食べられて収穫は望めないかと思っていた。
しかし、水やりを済ませて何となく振り返ってみると、葉の裏に一粒だけ隠れていて熟していた実を見つけた。
ブルーベリーのレカちゃん色味がきれい。
パクチーさんたちの芽も出てきた。
株分けした月桃氏の根元からも新しい芽が出てきた。
真っ赤な色で尖っている。
自分の知らないところで、植物たちはどんどん育っていっている。
誰に見られようが見られていなくても、勝手に成長しようとするし、もしくは成長してしまっている。
もしかしたら自分も意識していないところで、変化しているところがあるのかもしれない。
それが良い方向への変化であると良いのだけれど。
#ボタニカルホモ日誌 20190605