ウォンバットの黄金バット

いろんなバットちゃんです。

おしのの映画鑑賞日記-『モアナと伝説の海』を観て

こんにちは。しのです。


はい、今回は『モアナと伝説の海』について書きたいと思いますよ。

いっつも年度末と年度明けって、お客様が多くなって忙しくなるもんだから、その前に観たいものを観ておこうってさ、選んだのがモアナとララランドだったのよ。

どっちもミュージカル映画だったもんだから、2本続けて観たりすると、どうしても比べてしまうんだけど、個人的に観てほしいと思うのはモアナの方かもね。

どっちがどう優れているとか、そういう話ではなくて、モアナの方は「自分が何者なのか。だから、どう生きるのか。」ってことをテーマになっていてさ、これって普遍的なテーマだから、誰にでも響くところがあるんじゃないかな、って思うのね。

夢とか希望とかではなく、自分の役割とは何か、について、考えていく主人公のモアナを見てるとさ、自分に置き換えてついつい考えちゃってね。

あたしは、モアナみたいに村長の娘のような跡目を継ぐ必要もなかったし、救世主の役目に選ばれるようなヒロインにはなれない運命だったけど、あたし自身の生きてきた過去ってさ、あたしだけが辿ってきた道みたいなもんなよね。

過去があるから現在のあたしがいる、とかは思えないんだけど。だって憶えてることなんて少ないしさw。

でも、あたしが生きていくうえで迫られた選択肢や人生の分岐点は、あたしにしか選べなかったことなんだと思うのよ。

これはあたし以外のみんなも同じだと思うの。すべての人が選ばれた存在なのよねぇ、って強く思わされる映画だと思うの。

 

こんなこと言うとさ、自分の不遇さに苦しんで嘆く人が、あたしのこの感想をさ、もし読んでいたとしたら、何の罪があってわざわざこんな目に遭わないといけないの!?、とか思う人もいるかもしれないけれど、他人のみんながすべて同情を寄てくれるとも限らないし、救いの手を差し伸べてくれるとも限らないわけじゃない?

でも、他人のリアクションから得られる発見もたくさんあると思うのよ。

 

この物語の主人公のモアナってね、村人と幸せに暮らしていた島から、珊瑚礁の囲う外の海へ出ることを禁じられていたわけ。

外海はとても危険であることと、村長の跡目としての役割があったからね。

でもモアナは好奇心が旺盛で勇敢な性格をしているから、珊瑚礁の外の海への興味は消えることがなくって、いろいろ悶々としちゃうわけよ。

でもしばらくすると次々と島に異変が起きるようになってさ、最後は危機感に対して、意を決して珊瑚礁の外へと旅立っていくの。

そこから起こる冒険の数々は、とてもアクロバティックで、アニメとは思えない迫力だったので、ぜひ映画館で観て確かめてみてあげて。

もう遅いかもだけど!w

 

珊瑚礁の外に解決策があるとは限らないけれど、島の内に留まっても、すぐに解決策が見出せる可能性もない状態で、モアナは未知なる可能性である前者の選択肢を選んだのよね。

村長の跡目を継ぐ役目、と、海へ未知なる可能性を見出す役目、二つの役目をどちらもモアナは突きつけられてさ。

映画を観てると、運命に恵まれた特別な娘、みたいに見えてしまう感じあるけど、選択肢を見出すことには長いこと時間をかけはしたけど、自分から動き出すのよ。

みんなのため、世界のための決断のようにも見えるけど、この選択は、モアナ個人のもののように描かれていてね。その描き方が、とてもドラマチックで、いま思い出すだけでも涙が出てくるは。

あたしにしたって、江戸からタイムスリップしてきたけど、いまは現代人として生きているだけだし、見逃している選択肢ってたくさんあると思うのよ。

何かを打開するためには、自分の考える範疇から外に目を向けないといけない、そういう時がある。

元に戻れるか否かを選べる状況であれば、躊躇って判断を保留することもアリなのかもしれない。

けれどさ、人生は一度きりだし、こうしている間に、時間はどんどん過ぎ去っていってしまうのよね。
元に戻ることはできない状況は、生まれたときから始まってんのよ。そういう意味では、躊躇ってる猶予なんて無かったわけ。

あたしももう若くないからさ、ワクワクするような事にも、つい大人ぶって落ち着きを醸しちゃうの。

チャレンジングなことなんて、あえて避けてきたことは正直たくさんあるし、やりたかったんなら挑戦してみればよかったかもしれないって思うこともあってね。

いまとなっては本当にやりたかったことかどうかさえも怪しいけどw

そういう過ごし方は、楽だったのか苦しかったかも憶えてないしさ。憶えてないぐらいだったら、もっと自分の気持ちと真正面から向き合えば良かったかも、と思ったりもするの。

それができるのもあたしだけ、って意味では、あたしも選ばれた存在だって思ったりもね、するのよ。
これはみんな等しく同じだと思うし。なんか、こういうメッセージをね、映画から伝えられた気がします。


あたしが伝聞することでもないからさ、こう文章を書いてるのも結構、気恥ずかしいんだけどねw。だから、一度はこの映画を観てほしいな、って思うの。

 

あー、もうこんな時間!
そろそろ夜の営業をしなきゃだわ!またね!