大玉ドロップの歌詞保管庫（９）

こんばんは。大玉ドロップです。

引越しサウンドさんの新曲ができました。今回も作詞をやらせていてだきました。

タイトルは「Overwork Workout」です。

長時間労働や過労死で世間が騒いでいたころ、はたらくことへの意欲って楽してる風に見られると、意欲があると思われない節があることに疑問を感じたところから、今回の歌詞の着想を得て書き上げました。

生活を楽するために働いていたとしても、激務やストイックなことをしてしまうとか、どうしてなんだろうかとよく考えていたことなので、最初はすんなり書き上げたのですが、実のところデモ曲が出来た後も歌詞は何度も直させてもらいました。

表向きには充実した日々を送ろうとするけど、実態としては、自分以外のみんなが幸せになるような世界観は、なかなか想い描くことができなくて、頭の片隅では納得できていないような。そんな、どこか要領のよくない人物を、自分語りの体裁で歌詞にしています。

本当は、この人物像をもっと具体的に説明するような詞を入れることも考えたんです。しかし、この曲を聴く人の周りには、誰かしらいつも激務に喘いでいる人がいるだろうし、その人をイメージするなら人物の説明は少ないほうがいいかも、と思いまして、極力排してみました。（嘘です。単なる力不足です。）

ユニコーンの「働く男」や「すばらしい日々」の世界観が好きすぎるもんで、自分でも歌にして描いてみたかったんですがね、、、あんまり上手くいってません。

首尾一貫して筋の通ったことなんて、この世の中じゃあり得ませんし、とりあえずはこの歌を聴いていただいて、大変だけどしょうがないね、って気持ちになってもらえるといいな、と思っています。

そんなアンニュイな気持ちにピッタリな曲を、引越しサウンドさんにつけていただきました。ギターの重なる音が気持ちいいバンドサウンドです。ユニコーンやウルフルズにも近い感じで聴こえるかもしれません。
「元気が出る」とか「癒される」とは違った、「慰められる」ような曲になったので、自分はかなりお気に入りです。

引越しサウンドさんは、なんでも作れるんですねぇ、と感心を通り越して、感嘆してしまいました。

ぜひ一度でも聴いていただけると幸いです。

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Overwork Workout
作詞：大玉ドロップ
作編曲：引越しサウンド
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音源はこちらです。

https://soundcloud.com/hikkoshiiiii/overwork-workout

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ドッカンドカンと

爆風　あびてさ
生きてる実感　見出そう
不眠不休で
逆風　向かって
勝ちある人生　感じよう

他人の分まで　ゴマすって　はたらいて
やっとで稼いだ　給料で　まだ不満で
高いステイタス　見せつけたくって
競争相手を 蹴落として

ほんとモッタイナイ
もっと楽にもできるはず
ほんとムリしてるよ
そうは言っても止めらんない

ほかの誰にもできないことを
ぼくがやってやってんだって
掃除をしてない部屋に寝転び
声を殺して枕に怒鳴る

ドッパンドパンと
荒波　超えてさ
生きてる体感　見出そう
リスク軽視で
岸壁　のぼって
人生の意味を　感じよう

週末返上　ひとりきり　はたらいて
普通でないよと　平凡さ　忌み嫌って
他人の羨望　集めまくって
戦意を喪失させちゃって

ほんとモッタイナイ
だれも協力しちゃくれない
ほんとムリしてるよ
そうはいっても頼れないし

自分だけしかできないことを
ぼくがやってやってんだって
深夜のタクシー　帰宅したのち
報われなさをスマホで綴る

しあわせへの道は　楽ではないはずだし
苦労せずに叶う　夢とか価値はない
だれかに教わったわけじゃないのに
掻き立てられる　闘争本能、それは...？

ほんとモッタイナイ
余裕ぶっても疲れる一方
ほんとムリしてるよ
未来のぼくに見栄を張って

自分だけしかできないことを
だれのためにやってんだって
ときたま反省してはみるけど
きみのやさしさ　無視して進め

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次は夏っぽい歌がつくってみたいですねぇ。

ではまた。

大玉