#ボタニカルホモ日誌 20190502
この5月の連休には、ずっと放置していた鉢植えの世話をしようと考えていた。
天気次第で予定も変わるので、実家に帰る予定もギリギリまで決めず、それ以外の予定も極力入れずにいた。
案の定、昨日までの天気は晴れても寒かったり雨が降ったりして、ベランダでの作業はできないままだった。
今日になってようやく晴れてくれたので、ベランダの鉢植え周りの作業ができた。
やることは決まっていて、草取り→肥料→水遣り、そして鉢増しの準備だ。
本当は4月の頭にでもやりたかったのだが、急に冷え込むこともあったので、これはこれで結果オーライだったかもしれない。
鉢植えたちも春に気づき始めたのか、ここ数日で芽を動かしてきている。
部屋の中で冬越ししたアセロラちゃんの芽は、ここ2日ぐらいで急に伸ばし始めた。
柔らかい黄緑色が形と相まってとてもかわいい。
ジャボチカバ氏の芽も動き出してきたので、無事に冬越しできたようで安心した。
ベランダの方では、例年より早くナツメさんの芽が出ていた。
5月を過ぎてようやく芽吹くらしい方なのだが、今年は暖かいのだろうか。
これはメープルシロップが採れるサトウカエデ氏。
去年から育てているが、思ったほど成長しなかったので暑さにやられたかと思っていたのだが、冬越しをして一気に成長を始めた。
今年は前より葉が大きく、一気に伸びそうな勢い。
去年は根を張らせることに集中していたのかもしれない。
地植えをすると30mほどになるというが、今年はどこまで成長するだろうか。
冬の間は地上の茎葉を枯らしていたステビアくんも、冬越しをしたらしく地中の根から芽を出していた。
最初は雑草かと思ったが、食べてみたら甘かったのでステビアくんと思われる。
同じように冬は茶色く枯れていたチョコレートミントさんも、完全に放置していたのに根から芽を出しくれていた。
マルベリーさんは蕾をつけ始めているが、鉢が小さいのか伸びがイマイチ。
鉢増ししたラズベリーちゃんは、勢力旺盛な様子でかわいい花を咲かせていた。
苺ちゃんも完全に放置していたのに、知らぬ間に花を咲かせていたので、慌てて肥料をあげた。
柚子氏もギリギリ冬越しできたようで、新しい芽を伸ばし始めてきた。
今年の冬は寒さよりも乾燥が酷くて、この柚子氏も一時期はカラカラになったりしたので心配だったのだ。
どうにか今年も持ちこたえてほしい。
ペチカという品種のジャガイモの芽も出ていた。
土が乾くまで待っていたら植え付けが遅くなってしまったし、土づくりも中途半端になってしまったのだが、無事に育ってくれそうな様子。
花屋でセール品だったミニガーベラも花をつけていた。
何色かわからなかったけれど黄色の花が咲いたので、佐々木莉佳子ちゃんとの運命を感じた。
食香バラもたくさんの花芽をつけてくれている。
カメムシっぽい虫が、パクチーの花をムシャムシャと食べていたので捕獲。
鉢の裏には何かの虫の卵もあった。
綿毛の中にボールペンの先ぐらいの卵がコロコロと入っている。
蜘蛛っぽいけれど、よくわからないので回収する。
作業中にはナメクジやゲジゲジ虫、カメムシにテントウ虫などの虫らと遭遇する。
新芽を喰われる被害はまだ少ないが、今年も彼らとの闘いが始まったのかと思うと少し憂鬱だ。
てんとう虫様にはもっと頑張ってもらえればと思う。
食香バラの紫枝は、実のところ、先日の雨の中に花を咲かせていた。
雨だったので収穫しなかったのだが、花についた露が乾いたところを収穫して陰干しにする。
部屋の中が一気にバラの香りで充満して、いい感じだ。
実家に植えた方のバラはどうだろうか。
咲いたという報せはまだ無いけれど。
草取りと追肥、空いた鉢の土の選り分け作業が終わったところで、だいぶ汗だくになっていた。
まだ部屋の中で冬越しした鉢植えの作業が残るが、時間的に日暮れまでに終わる気がしないので、きょうの作業は終わりにすることにした。
長時間、陽に当たっていたせいもあって、喉も渇いたし全身が気怠い。
取った草や枯れ枝や根は、ゴミ袋で2袋の量にもなった。
冬越しのできなかった鉢植えはいくつかあって、予想以上にゴミ袋がかさばってしまった。
過酷な夏が祟ったのか、冬の乾燥が祟ったのか、もしくはその両方か。
そのうちこっそりと落ちた種から芽吹いたりするかもしれないが、それは一方的な期待でしかない。
自分の無力さを思い知る。
疲れた身体を奮い立たせてゴミ出しを済ませると、汗と土埃だらけの服を脱いで、風呂場でぬるいシャワーを浴びた。
全身にまとわりつくようにあった気怠さが、一気に流されていくようで清々しかった。
昨年も一昨年もやってきたことで、初めてのことではないのに、新鮮な感覚が味わえるのはどうしてだろうか。
毎年同じような季節が巡っているようで、もしかしたら、実はまったく異なる季節が巡ってきているのかもしれない。
今年の梅雨や夏はどんな季節になるのだろうか。
鉢植えたちと共に、存分に味わえたら良いと思う。
#ボタニカルホモ日誌 20190502